私がアドビ製品に初めて触れたのは「Photoshop」にパレット機能が追加された「Photoshop 2.5」の頃です。
まともに動かせるマシンが高価なアップル社の「Macintosh」一択だったので、下位モデルを購入して写真の加工に首を突っ込んでみたのがはじまりです。1993年のことです。マシンが非力な為、処理を実行する都度、トイレに立ったり、タバコを吸ってみたり、今では考えられない処理速度で、近くのコンビニに行くことさえあったと記憶しています。コンビニから帰って来ると、だいたい固まって(フリーズ)いました。
それでも、脳内では革命が起き、輝かしい未来を予想出来ました。
あれから25年。
様々なアドビ製品を利用してきました。触れる度に「ここはこうだったら良いのに」「もう少しこうならないかな?」と欲張りな考えが湧きましたが、それは修正され続け、克服され続け、今では、私が想像もしなかった機能やソフトウェアが次々と追加されています。
そして「Adobe Creative Cloud」の登場から5年。
回し者ではありませんが、少し前に、良記事がありましたので、是非、読んでみてください。アドビの戦略や使命について的を射た取材がされています。
クリエイティビティの民主化、「誰でも使えるツールとしてのアドビ」の推進が《アドビが超イケてる》理由だったのです。
今まで使っていたツールのショートカット・キーが変更になったり、保存フォーマットが変わったり、(昔からのユーザーの中には)使い悪くなったことを訴えている人もいますが、これは改革に乗り遅れる人の典型的な考え方に他なりません。旧態依然、何かを失わない限り改革はあり得ません。
私がアドビ製品に初めて触れた時のあの感覚は(今も)健在で、輝かしい未来を(今も)予想出来ます。誰でも使えるツールとしてのアドビに期待しています。