ソウルカラーを検索すると、運命色や自分色、セラピストや占い、ヒーリングやマジカルカラーなど、違った意味のページしかヒットしなくなりました。
我々音楽ファン、その中でも特にソウル・ミュージックやファンク・ミュージックを愛する者のキーワード「ソウルカラー」は、赤・緑・黒(●●●)で構成される色使いです。
ア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)というグループのアルバム・ジャケットで採用された為か、いつの間にかトライブ・カラーやヒップホップ・カラーと呼ばれるようになった赤・緑・黒(●●●)の色使いは、以前はソウルカラーと呼ばれ、ブラック・ミュージック(黒人音楽)好きのニッチなファンにファッションとして取り入れられてきました。
よく知られているラスタカラーの赤・緑・黄(●●●)に対して、ソウルカラーの赤・緑・黒(●●●)はあまり知られていないので、ここにしっかりポストしておきます。
さて、現在は、ポリティカル・コレクトネス運動などにより、アフリカン・アメリカンと呼ばれることを好まなくなった黒人達も増えてきましたが、我々と同世代以上の、所謂、アフリカン・アメリカンとしてのプライドを持った黒人達が掲げていたアフリカン・アメリカン・フラッグの色がソウルカラーです。
赤=血
緑=大地
黒=肌の色
奴隷としてアメリカに連れてこられたアフロ・アメリカン達が彼らのルーツに誇りを示す色です。実際、次々と独立したアフリカの国々は、このソウルカラーや別のプライドを示すお馴染みのラスタカラーをベースに使った国旗が多いのです。
ファッションとして取り入れるのは楽しいですが、ブラック・ヒストリーやルーツを語る時は、個々の事情や地域文化のこと、様々な意識や多様性を考慮したいですね。
我々音楽ファン、その中でも特にブラック・ミュージックやソウル・ミュージックを愛する者のキーワード「ソウルカラー」の意味を広く知って欲しいと思います。
最近、ソウルカラーのアイテムも最近めっきり少なくなったのでTシャツでも作りましょうか?リクエストをお待ちしています。