カリスマDJ還暦バッシュ

1984年のある日、上司に命令されて近くの大箱へ偵察に向かいました。

レジデントのDJに見つかればいつもマイクで(偵察に来ていることを)ホームのオーディエンスの前で罵倒されるのですが、土曜日のダンスフロアは身動きが取れない程にパンパン(満員)で潜入の身を隠す必要がありません。専有できる面積はごくわずかで、遠く見上げるDJブースからは私が識別できないだろうと思いました。

その時、眩しい照明が下から上へスイングして大音量で曲のイントロが流れました。すると、目の前に居た派手な女子の体が激しく震えて、目から大粒の涙がボロボロと溢れ出したのです。(私も鳥肌が立ちました)その女子は暫く感動の涙を流したあと、周りの盛り上がりに加わりました。

これがDJなのだと確信した瞬間でした。

以降、DJとは?という質問には「自分が流す曲で感動をつくる人」と伝えてきました。あの時のブースのように遠く見上げる存在だったとは、今でも親しくさせて頂いています。西日本一のカリスマDJ。誰も真似できない、誰の真似もしない、唯一の存在です。そして、私の道標(みちしるべ)です。

大箱=キャッツ | 曲のイントロ=ブレイク・ミー | =DJ SOUSHI氏

先日、「まさか還暦までDJしているとはあの頃は想像していませんでした」と伝えると、「モッちゃんもね」と返ってきました。「人生ほぼDJですね」と続けると、「俺は今年還暦だから昭和が30年平成が30年だね」「でも昭和の人だね」とカリスマDJが微笑みました。

DJ SOUSHI <還暦バッシュ> on 金ラボ : DISCO NIGHT
https://www.facebook.com/events/268947477008950/

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