夜の飲食店やバーに行くと「ファースト・オーダー入ります」や「ファースト・ドリンク入ります」と、大きな声が聞こえていたのは少し前の話です。最近は、POS(販売時点情報管理)システムやアプリが浸透した為か?大きな声が聞こえてくることが少なくなりました。アナログな頃は、複写式のオーダスリップ(伝票)をもぎって、ファーストとその他を区別してカウンターに通していました。
大きな声を出すのは、ファースト・ドリンクの注文が入ったことをスタッフ全員に周知させ、(協力して)最優先で注文を通してドリンクを作り、最優先(極短時間)で提供する為です。「ドリンクから先にオーダーをお願いします」と注文を受ける店があるのはこの為です。
大きな声が似合わない店舗や大きな声を出さない方針の店舗もあるかと思いますが、全員が店の状況を熟知している必要があります。時々「他のオーダーを後回しにするのは不公平です」と言いだすスタッフが居ますが、これは論外で、ファーストの優先権は全てのお客さまが持っています。
では、なぜファースト・ドリンクを最優先するのか?
乾杯をしないと始まらないからです。お一人さまを手持ち無沙汰にさせない為です。お客さまも店側も、直ぐに出せるものが直ぐに提供されることで一安心です。お客さまにはお席でゆっくりして頂きましょう。店側は、ここからしっかりサービスしていきましょう。