この投稿を書いている今日(07月30日)のビルボード1位は、3ヶ月前にオススメした「リゾ」の「About Damn Time」です。メインストリームばかりを追いかけているわけではないですが、オススメした曲がヒットすると嬉しいですね(↓)
さて、最近の私の行動といえば、コロナ感染数の再拡大(第7波)に伴い、定例企画の中止等で家でモジモジしていました。こんな状況では、元気に老化してしまいます。老化防止のワクチンはやはり「新しい曲」です。
というわけで、今月も3曲お付き合いください。
※YouTubeの動画を埋め込んでいます。リンク切れの際はご容赦ください。
まず1曲目は、我々の選曲で雄叫びをあげるダンス・フリークが待ち望んでいたサウンドです。
カッティング・ギターではじまるフロア向けのブギー・ファンクは、ダンスミュージック制作の秀才「カルヴィン・ハリス(Calvin Harris)の新曲です。ゴシップ好きの女子には、テイラー・スウィフトの元カレで通じますか?8月にリリース予定の最新アルバム「Funk Wav Bounces Vol.2」からの最新シングル「Stay With Me」です。
「Funk Wav Bounces Vol.1」で既にコラボ済みのファレル(Pharrell)にティンバーレイク(Justin Timberlake)とホールジー(Halsey)の豪華絢爛ゲストをフィーチャーした真夏のフロア向けハイパフォーマンス・チューンです。
コロナ禍でフロア・ジャックできない私のフラストレーションを吹き飛ばす超ヘビロテの1曲です。老化防止のクスリです。
Calvin Harris – Stay With Me ft Justin Timberlake, Halsey & Pharrell
お次は邦楽です。パフュームです。
パフュームはいつも新しいですね。中田ヤスタカ氏の感覚もMIKIKO先生の振り付けもライゾマや関連の演出もファッションも全部新しい。ノスタルジックなストーリーでさえ新く見せる(魅せる)。個人的には、フロアに向けてパフュームをかける機会は殆ど無いのですが、アイドルやエンタメを超えた独自のアートチームにリスペクトです。
入り口はわかりやすくハマれば深い。そんなパフューム沼のシステムが、20年の時を経て幅広いファン層に支持されて進化し続けている理由だと思います。
さて、新曲はテクノ路線を自然に踏み外した1970年代後半のブギー・ディスコ調です。と言いたいとこですが、やはりテクノやシティポップの粉がかかっていますね。その粉はパフュームのオリジナリティを表す、KFCの秘伝のスパイスのような魔法の粉です。
いつかのMVでは、プラグを抜くと動きが止まる… そんな表現があったように記憶していますが、今回は、ゼンマイ仕掛けに象徴されるアナログな世界観を表現しています。ロボットダンスやパントマイム的な動きも、場数を踏んで培った独自テクニックでアートに昇華させています。この演出を下手くそが表現するととことんダサくなってしまいます。似たような演出を可愛さでカバーしようとしたキャンディーズもビックリです。
Perfume – Spinning World
奥さん、大変です! MVをご覧ください。変なところから角(ツノ)が生えてます。
我々世代にはフォルクスワーゲン・ゴルフのCMでお馴染み、あの世界的大ヒット曲「ポップコーン by ホット・バター」のネタにスウェーデンのシンガー・ソングライター「トーヴ・ロー」のヴォーカルが乗っかった楽曲です。
数多くのフロア向けサウンドがこのネタを使ってリリースされましたが、その理由は、オリジナルのシンセ・ポップが人類の脳を刺激したからに違いと思います。
我々世代の脳は更に、スウェーデンやバターというキーワードにも反応して変なところから角(ツノ)が生えた過去もありますよね?
Tove Lo – 2 Die 4 (Scene 3)