8月が終わりますね… 我々が子供の頃は夏休みが終わると少しづつ秋の気配が感じられたものですが、この頃は、あと一ヶ月くらいは猛暑が続く覚悟を決める8月の終わりでございます。
さて、夏の最後の悪あがきをしなくなった年代のあなたの為に、今月の3曲はコアタイムのフロアを少し外れてみましょう。
※YouTubeのリンクを貼り付けています。リンク切の際はご容赦ください。
Tiana Major9 – Shook One
ロンドン出身のR&Bシンガー「Tiana Major9(ティアナ・メジャーナイン)」が、2025年8月にリリースした最新シングル「Shook One」のご紹介です。
この曲、実はあの「Mobb Deep」の「Shook Ones, Pt. II」を大胆にリメイクした作品で、オリジナルが持っていたハードなクイーンズの空気感を(ティアナが)ジャジーでソウルフルな世界観にひっくり返してみせています。
歌詞の「I just wanted you to say when I say that ‘I love you’ / But you run / Like a shook one」というフレーズが象徴的で、愛を告げても逃げてしまう相手への切ない想いを描いています。ヒップホップ的な「強さ」をテーマにした元曲に対して、ティアナは「弱さ」をぶつけているのが面白いですね。
MVの監督は「Benji Allen(ベンジー・アレン)」で、モノトーンのニューヨークを舞台に、地下鉄やグラフィティ、ウォーターフロントなどを背景にした映像は、90年代の雰囲気と現代の感性が交差するシンプルなのにスタイリッシュな仕上がりです。プロデュースは「PRGRSHN」、ジャズとR&Bをベースにしながらもストリートの匂いを残したアレンジで、彼女のヴォーカルを際立たせています。
これまでにグラミーノミネートを経験している彼女ですが、この「Shook One」は次のステージへ踏み出すサインになりそうです。
Tiana Major9 – Shook One
Jenevieve – Hvn High
ロサンゼルス在住、注目のオルタナティヴR&Bシンガー「Jenevieve(ジェネヴィーヴ)」が、2025年8月にリリースした待望のフルアルバム「CRYSALIS」からの1発目トラック「Hvn High」をご紹介します。
MVの監督は「Maya Table」で舞台はLAの人気ラウンジ「Kiss Kiss Bang Bang」です。キラキラでレトロなディスコセットが最高にポップで「懐かしおしゃれ」な世界観を展開していると思いませんか?本人がクラブで踊りながら楽しむ様子が二重丸です。
サウンドは夢見心地のヴォーカルが浮遊感を生み出す「Jenevieve(ジェネヴィーヴ)」らしいオルタナティヴR&Bです。プロデューサーにはエグゼクティブ兼ソングライターの「Elijah Gabor」が参加していて、サウンドに温かみと滑らかなモダン感を与えています。各専門誌からも「ニューエイジ・ソウルとタイムレスなR&Bの融合」と高く評価されています。
DJセットでは、ディスコ~シンセ系のトラックとミックスするか、逆にチルなナイトセットに差し込むのもアリですね。
Jenevieve – Hvn High
FOLA – You
そろそろアフロビーツに飽きたかも?という貴兄にもお勧めの、チャート赤丸上昇中のアフロビーツです。
ナイジェリア発の新鋭シンガー「FOLA」の新曲「YOU」は、タイトル通り「あなた」だけをまっすぐ見つめたラブソングです。ヨルバ語やナイジャ・ピジンが自然に混ざるリリックで、肩の力を抜いた甘さがじわっと浮き上がります。黄昏時だったり、深夜の帰り道… もう一杯のタイミングにちょうどいい温度感ですね。
UKでは2025年8月8日、USでは8月15日にリリースされています。また、プロデュースは「Kel-P」、FOLAの本名「Afolarin Temiloluwa Odunlami」名義での作詞クレジットも確認できます。派手に煽らず、サビでスッと熱を上げる感じが私の好みです。クラブの終盤に一枚差したくなるタイプの曲です。
MVは、一昔前のUS系R&Bに見られた密着度の高い映像(エモい家具も魅力満点)で、派手な演出に疲れた我々には等身大の距離感や素直なシーンが、逆にずっと記憶に残るのかもしれません。
FOLA – You
8月の3曲はチルアウト系をご紹介しましたが、いかがでしたか?まだまだ猛暑が続きますので、水分と養分?をしっかり摂って、乗り切りましょう♡
では、股。
