Serato DJ をお使いの方はファイルを解析すると自動的に表示される「キー」ですが、意外に活用している人が少ないようです。
Serato DJの「キー」とは?
「キー」とは、曲の主軸コードのことです。この「キー」がわかっていると、音楽理論で有名な「五度圏(Circle Of Fifths / Cycle Of Fifths)」が活用できます。
DJを始めると、まず曲のテンポを合わせたり、カットインしたり、ループさせたり、ビート面での練習に力を入れると思います。テクニカルな項目をマスターして余裕ができると、選曲を楽しめるようになります。ここで活躍するのが「キー」です。
もっと簡単に説明すると、大体の曲調を把握できるのが「キー」です。(詳しいことは後日、選曲についてのコーナーを設けることにしますが)実際のプレイで暗い曲調を続けてかけるとハマリを呼び込み、その後、明るいヒット曲を投入することでアタリを付けたり、選曲のテクニックに活用できます。
多くのDJが曲のBPM(テンポ)を把握しているように「キー」を把握しておくと役に立つと思います。この記事の文末に《活用例》を書き添えています。
上の図のように、わかりやすく、Serato DJで使用されているカラーで「五度圏表」を作っておきました。ダウンロードして(覚えるまで)ご自分のラップトップの壁紙にしておくと便利です。
五度圏表ダウンロード
五度圏表 (6944 ダウンロード ) |
ネット上には様々な「五度圏表」が存在して非常に紛らわしいですが、Serato DJで使用されているカラーで表示しているのはこの「五度圏表」です。
さて、「五度圏表」の使い方は簡単です。かかっている曲の「キー」に隣接している「キー」を次の曲でセレクトすれば、コード進行上、至って自然に曲をミックスすることが出来ます。厳密にはもっと深い理論が存在しますが、ここでは割愛します。この記事の文末に《活用例》を書き添えています。
Serato DJの「キー」を表示させる方法(日本語ヴァージョンで説明しています)
まず、ライブラリに取り込んだファイルを分析します。この時に「キー」の値を設定したおかないと、正しく「キー」が表示されません。
ファイル分析の設定をクリックして「Analyze Settings(キーを設定)」にチェックを入れてからファイルの分析を実行してください。
ファイルの分析が完了すれば、次に進みます。
メインライブラリ・トラックリスト右上隅の「◀」をクリックして「キー(Key)」をチェック(✓)して表示させてみましょう。
設定の「ライブラリ・ディスプレイ」タブより Show Key As「キャメロット」を選択してください。
下の写真で一番右側にカラーで表示されている英数字が「キー」です。表示されない場合は、再分析(再Analyze)をしてください。この英数字の色が五度圏表にひも付きます。五度圏表には、「キー」にコード名も書き添えておきました。
《活用例》
例えば、かけている曲の「キー」が「8A」の場合、次の曲の「キー」は「8A」、もしくは、隣接する「7A」「9A」「8B」を選べば、曲調を違和感なくミックスすることが出来ます。※同じ「キー」や隣接する「キー」を選択
いかがでしたか?あなたのミックス・テクニックに加えてください。
Serato DJ Suite (Serato DJ + エクスパンション・パック バンドルセット)